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武蔵小杉新病院外観写真
武蔵小杉新病院.jpg

お知らせ新着情報

Information

学会発表・論文

循環器病に関連する健康の社会的決定要因(SDOH)評価ツールの全体像が明らかに

講演会情報

令和5年度 第1回 武蔵小杉総合連携カンファレンス

診療・訓練・研修

第1回航空機(ヘリコプター)連携訓練を実施しました

学会発表・論文

【学会】8月26日・27日に「第27回日本病院総合診療医学会学術総会」が本学主催で開催されます

武蔵小杉病院医師、スタッフ写真

T字型人材育成―総合性と

専門性の両立

T字型人材とは、特定の分野に関する専門性を持ちながら、

幅広い分野についての知識を有する人材を指します。

T字型人材は、一つの専門分野に深い専門知識を持つスペシャリストであるI型人材と、

広範な分野に関する知識を持つゼネラリストであるI型人材の両方の

優れた能力を持ったハイブリッドな人材です。

現在、企業でもT字型人材の育成や採用が注目されています。

医療分野も進歩がめざましく、ひとりの医師が日々進化する

最新の知識や技術を追い続けることは不可能です。

武蔵小杉病院の総合診療科では、多様な背景を持った専門医が集まり、

専門性と総合性の両方を兼ね備えた診療と研修体制を確立することを目指しています。

人生100年時代の生涯教育

―再チャレンジ・キャリアチェンジ支援

医師のキャリアは他の職種に比べて長く、マルチステージです。

専門医療機関やアカデミアで定年を迎える医師は少なく、

40~50代で活躍の場を徐々に地域の診療所の一般診療へ移行しています。

特に外科系専門医は、体力の衰えを理由に手術をやめ、

地域の診療所や訪問診療に従事することがあります。

また、女性医師はライフイベントのため研修を中断したり、資格の更新ができず、

専門医資格を持たない医師が男性より高い割合で問題になっています。

私たちは、このような医師たちに再学習の機会を提供し、「

総合診療医」としてセカンドキャリアの道を開いてほしいと考えています。

多様な診療現場での研修機会の提供

我が国の医療は、地域包括ケアシステムの中で多様な診療現場が提供されています。

私たちは、大学病院ならではのネットワークを活かし、

様々な地域・施設規模・病床機能の診療現場で研修を提供しています。

地域は大都市、地方都市、そしてへき地と幅広く、施設規模は在宅、診療所、中規模病院、

そして大病院と多岐にわたり、病床機能においても高度急性期、急性期、回復期、

そして慢性期と多様性に富んでいます。

社会経済学的観点からの予防医学の探求

近年、社会疫学の発展により「健康の社会的決定要因(Social determinants of health:SDOH)」

が注目されています。例えば、予防可能な死亡のうち、

医学的要因は10%にとどまるという推定があります。

また、ヘルスケアは健康に関連する要素の2割にすぎず、

社会経済学的な要素や周囲の環境(例えば喫煙や食事などの健康行動)が

残りの8割を占めると報告されています。高齢化を迎えた我が国において、

SDOHを考慮した予防活動を行い、健康寿命を延伸していくことが大切です。

当科では、SDOHの観点から健康寿命の延伸に関わる研究も進めていく予定です。

社会実装を目指したデジタルヘルスの研究

現在、医療情報の電子化やICTを用いた医療のデジタル革命が急速に進んでいます。

デジタルヘルスの実践は、日本の医療において、情報共有や医療の質の向上、

医療コストの削減、地域医療の充実など、多くのメリットがあり様々な医療の課題を解決しています。

私たちも複数の企業と提携し、様々なウェアラブルデバイスや

新しい医療情報のデジタル化に取り組んでいます。

医師募集
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専門家集団による総合診療科

「総合性」と「専門性」の両立をめざして

病院での専門研修の様子

2020年に始まったCOVID-19パンデミックは、ようやく終息を迎えています。

一方で少子高齢化が急速に進み、人口が急減する中、

さらに気候変動や社会経済のグローバル化の影響も受け、

日本の医療は予測できない深刻な状況に直面しています。

近年、サイエンスライターであるデイビット・エプスタインは、

「RANGE」という著作の中で、世の中がますます専門化し、

スペシャリストを求めているように見えるが、キャリアにおいて真に必要なのは、

幅広く初めて様々なことを経験し、多様な視点を養いながら成長することだと主張しています。

想定外の問題には、多彩な経験と多様な視点による「総合的な能力」によって解決されるとしています。

したがって、これからますます複雑化する医療環境において、専門医だけではなく、

総合的な能力を持つ総合診療医も求められています。

私は、循環器内科医としてキャリアをスタートしました。

超急性期から慢性期まで治療を行い、全身の管理を必要とする循環器内科は総合診療(General Practice)に

親和性が高く、循環器の知識や経験が生かされている一方で新たな学びが診療に役立っています。

私たちの総合診療科は、このような現代社会で求められる医師を

育成するお手伝いができればと思っています。

特に下記のような研修・研究にご興味がある方は、是非ご連絡ください。

一緒に新しい時代の医療を実践していきましょう。

専門研修 内科・総合診療
スタッフ紹介

​総合診療科活躍中医師のご紹介

他の診療科からのキャリアアップ、子育ての両立されての勤務など
​さまざまな方々が活躍されていらっしゃいます。

腕組みをする白衣の塚田弥生医師

日本医科大学武蔵小杉病院 副院長・病院教授

救急・総合診療センター センター長・部長

塚田(哲翁)弥生
 (Yayoi Tsukada)

日本医科大学医学部卒業。

同大学付属病院第一内科(現・循環器内科)。

米国スクリプス研究所分子実験医学部門客員研究員を経て、

2018年、同大学武蔵小杉病院にて総合診療科立ち上げのため部長として着任。

【趣 味】

週2回欠かさないピラティス、散歩、できれば旅行

【専門分野・資格等】

日本専門医機構 総合診療専門医 特任指導医・プログラム責任者 

総合診療専門医検討委員会 委員

日本循環器学会 循環器専門医、FJCS、理事

日本内科学会総合内科専門医・指導医

日本病院総合診療医学会認定医、評議員

日本プライマリケア連合学会認定医・指導医、評議員

日本心臓病学会 FJCC

日本渡航医療学会認定医療職 日本医師会認定産業医

 

【役 職】

日本医科大学 総合医療・健康科学 病院教授

日本医科大学武蔵小杉病院 副院長

救急・総合診療センター センター長・総合診療科部長

総合診療科 専任講師・医長

米本 崇子 (Takako Yonemoto)

日本医科大学医学部2000年卒業。

京都大学医学博士(内分泌代謝学)取得。

その後、静岡県立総合病院で働きながら

慶應義塾大学大学院院医療マネジメント学修士取得。

糖尿病内分泌専門医・指導医、総合内科専門医指導医、

臨床遺伝専門医として臨床業務とともに後輩指導に携わっていましたが、

「患者さんの体調不良、すべてのことにアプローチできる医者になりたい」

という思いとともに、子育て中というプライベートと両立可能な勤務地を求め、

日本医科大学武蔵小杉病院総合診療科に移籍しました。

非常勤クリニックでは訪問診療も行っています。

患者に説明する白衣の米本崇子医師

当科で研修をされた医師からのメッセージ

外科 X医師

総合診療科を希望する外科系医師にむけて

私は、外科医として医師のキャリアをスタートしましたが、今回、ご縁があり総合診療科で久しぶりに一般内科外来を担当させて頂くこととなりました。総合診療科では、患者さんの社会的背景を考慮しながら、鑑別、診断、治療方針等を決定し、適切な専門診療科や開業医などへ連携していくことが求められます。毎回様々な訴えの方が受診されるため、診察はとても大変でした。
その一方で、武蔵小杉病院は、大学病院であるため各専門分野の先生方からご指導いた
だけたことは、とても有難かったです。自分の専門分野だけでなく、広い視野を持って診療を行うことの重要性を実感することができました。外科医としてのキャリアも継続しながら、一般内科としての経験を積むことができ、とても有意義な時間を過ごすことができたと思っています。ご指導いただいた部長の塚田先生、一緒に仕事をしてくださった先生方、テキパキと働くコメディカルを含めたスタッフの方々には、大変お世話になりました。ありがとうございました。

腎臓内科 Y医師

私は2022年度より1年間、総合診療科の外来で週に2日、半日勤務させて頂きました。
総合診療科では複数の科の医師がそれぞれのブースに分かれ外来診察しており、すぐ隣のブースに他科の先生がいらっしゃるのでとても相談しやすい環境でした。また、自分で診察し他科に引き継がせて頂いた症例が、専門の先生方にどのように診療されどのような経過を辿ったか、追加すべき検査は何だったのか…勉強すべきことが沢山ありました。季節によっては患者さんの数が比較的少なく、ゆっくりと患者さんのお話を聞くことができたこともとてもいい経験でした。明るく気さくでお仕事の早いスタッフの方々のご協力もあり、1年間楽しく診療に取り組むことができました。
これから総合診療科で勤務する専攻医の皆様にとって、ご自身の専門の科だけではなく、幅広い症例に接する機会も貴重な糧になると思います。どうか総合診療科での勤務を楽しんで頂きたいです。

麻酔科 Z医師

私は2021年度の1年間、土曜日午前中に総合診療科外来で先生方の診察に陪席させて戴いておりました。ちょうど旧病院から新病院への移転時期と重なっていたため、旧病院での紙カルテならではの診察の良さと、新病院となって電子カルテ化し他科との連携が取りやすくなった部分と、どちらも見学できて大変勉強になりました。総合診療科でお世話になった先生方は皆聡明で、勉強家で、優しさもあって、とても働きやすくて良い刺激を貰える環境でした。新病院になってからは総合診療科外来ブースの近くに救急外来があり、先生方は時々救急外来の診療にも携わっていて、柔軟さ、臨機応変さを持って医療に関わっている点に感銘を受けました。
急性期から慢性期の疾患まで色んな患者さんが外来受診されているので、広い視野でみる力を身につけられる科だと感じます。ぜひ、総合診療科でしか学べない医療を自分のものにしてください。

医師募集
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